仕事のヒント

活き活きと働くためのヒントを書いてみました

やっぱり本気が大事

長く仕事をしていると、誰しもつい流してしまう場面がでてくるのではないでしょうか。また、やることが多いと一つ一つに時間をかけてられない、といったことがあるのではないでしょうか。

 

私も反省の毎日です。最初のころは前日に1時間ほど予習をして臨んでいた会議が、いまでは直前3分前に資料を見て参加するといったことがありました。頭ではわかっていても、なかなか行動が伴いません。

 

でも、人間の心を打つのは、きれいなプレゼンテーションより、喋りは下手でも本気のプレゼンですよね。最近、美しい資料が多く、資料作成に時間をとりがちですが、やはり大事なのは本気で何を伝えたいのかを考え臨むことですね。

 

仕事でなかなか成果がでないと悩んでいる方、まず目の前の仕事に最大の本気度でむかっていってみてはいかがでしょうか。

管理職へのヒントー東洋医学アプローチ

理想的な部下指導は東洋医学と同じように人間の持つ自然治癒力を活かすことが大事だと考えています。

 

東洋医学自然治癒力を活かし患者の体質改善を図り病気やケガを治療すると言われます。一方、西洋医学は病気やケガそのものを直接治療すると言われます。

 

部下指導において、指示命令だけではまた同じ過ちを繰り返してしまいます。部下が自ら問題意識を持ち改善していこうと思う気持ちを育むことが大事だと考えます。

 

この東洋医学アプローチに適した方法が傾聴です。相手の話を受けとめ共感し、少しの気づきを与える問いかけを行う、簡単なようで実は難しいかかわり方です。

 

この東洋医学のアプローチについて今後も研究を進めていきたいと思いますが、皆様からのご意見もお待ちしています。

 

 

 

 

仕事のヒントー転職を考え始めたら

仕事の残業が多く疲れた、なかなか昇格できずに嫌になったといった理由をきっかけに転職を考え始めることがあります。転職先を探し始めると、どこも素晴らしい会社に見え転職したいという気持ちが益々強くなります。そのような場合、ぜひ信頼できるキャリアコンサルタントに相談してみてください。経歴や志望動機の書き方でも結構です。

必ず現在の仕事状況を聴かれると思います。特に、仕事の中で特にワクワクする場面や充実感を得る時について問われるでしょう。ご自身がどのようなところにやりがいを感じて今の仕事をしているのかが見えてきます。実は自分でもそのことに気づいていないことが多いんです。そこに気づけたら転職するしないではなく、そもそも自分にとって大切なこととは何かについてさらに内省が進み、自分が求めているもの(仕事やキャリア)が少しずつ形になってくると思います。

 

管理職へのヒントーパワハラする人

部下でいつもパワハラする人にであったことはありませんか。部下のAさんが、Aさんの部下にパワハラしている状態です。こういう方は注意しても繰り返します。深刻なパワハラ問題はコンプライアンス意識の浸透だけでは片付きません。

パワハラ加害者の心にあるしこりを解きほぐして上げる必要があります。まずパワハラ加害者と面談を持ちます。そこで、把握している事実を述べ、その事実に対しどう思うかと尋ねます。事実を否定したり、相手を非難したり、今後は気を付けるといった言葉が返ってくるかもしれません。これで終わりにせず、Aさんが気持ちよく働いてもらいたいと思うので、その時の状況を詳しく振り返っていきたい旨伝えます。Aさんが承諾してくれたら、詳細にパワハラした場面をたどりながら、その時のAさんの気持ちの変化を聴いていきます。そこで怒りが湧き出てきなどの発言があった場合、どうしてその怒りはでてきたのかと少し深堀して尋ねてみます。さらに、部下のBさんがやったことに対してその怒りは強すぎる感じがするが、どう思うかなど、反応を見ながら問いを投げかけていきます。拒絶する態度が見られる場合は、一息いれましょう。これを繰り返すことで、過去のつらい経験にさかのぼることがあります。Aさんはそのつらい経験を思い出したくないので、そこに触れられるのを避けようとします。しかし、過去のつらい経験を語ってもらい、相手に共有することで、心のしこりがほぐれていきます。

簡単ではありませんが、パワハラは注意喚起だけでは解決しません。加害者の心に寄り添う姿勢が大切です。

 

 

管理職へのヒントー相手の立場で考える

パフォーマンスがあがらない部下や素行の悪い部下にどう接したらよいのか迷うケースがあります。人間の本質は変わりませんが行動は変えることができます。したがって、行動を変えるきっかけとなる言葉をかけてあげることが大事です。そのためには、まず相手の立場になってみることです。自分が相手に成り代わったと思って思考してみます。そうすると、現在のつらい気持ちや悩みが自分事のように思えてきます。そこでどんな言葉をかけられたらうれしいか、元気がでるかを考えてみます。そこで出てきた言葉を部下に投げかけてみましょう。これまでとは異なる反応が返ってくること間違いありません。慣れるまではそれなりにエネルギーが必要ですが、うまくいった場合に部下の変わる姿をみるのは本当にうれしいものです。

 

 

管理職へのヒントー沈黙は大事な反応

部下との対話ではすぐ評価的なことを言いたくなったり解決策を言ったりしがちです。これは部下に成長してもらいたい一心で生じている行動ですが、受けとめる相手はほとんどの場合異なる受けとめ方をします。また説教をうけた、それができないから相談しているのに、相談しても嫌な気持ちになるのでもう相談はやめよう、などです。また、質問に対し部下が黙ると、すぐに上司が話を始めがちです。どちらも部下の内省は進まず感情的に反応するだけとなってしまいます。部下の話はまず黙って聞き、質問に対して黙って回答を待ちましょう。沈黙は結構きついものです。しかし、沈黙は内省を促します。沈黙の後、部下は必ず話し始めますのでがまんして待ちましょう。慣れるまで大変ですがぜひトライしてみてください。

管理職へのヒントー唐突な転職という結論

仕事がうまくいかない、求められる成果がでない、マネジャーとしての務めを果たせていないなどといった悩みを聞くことがあります。ただ、実際には平均以上のパフォーマンスを出しているにもかかわらず、自分ができていないと勝手に思い込んでいるケースがあります。その結果、場所を変えたほうが良いと思い転職を決断しましたと、こうです。

話をよく聞いていくと、マネジャー役職が上がったのち数回だめだしをされ、次第に自分はマネジャーが務まらないと思っていたようです。だめだしがゼロのマネジャーはおらず、チームでよい成果を出していくことが大事だなのですが、自分で全て完璧に対応することが必要で上司に迷惑をかけてはいけないと思っていました。もう自分はやっていけない、だから転職だ。。。唐突な結論ですね。

根本的には考え方の癖ですが、こういう考えをする方は意外に多いのではないでしょうか。管理職としては、個々人の考え方の癖を把握し、こうした考え方を持った方には気持ちを聴く面談を行い、考え方の癖を少しずつ修正していく必要があります。丁寧に気持ちの動きを聴き、言い換え(可視化)ることで、自分の考えが論理的でないことに気づきます。